FBI超能力捜査官の透視ジョゼフ・マクモニーグルが透視術を獲得した理由

日本で自然な語り口で、人のオーラや遠隔地の透視をしてのけ、大人気の第一人者的霊能者となった江原啓之さんですが、米ソを始めとする海外の霊能者や超能力者について、冷戦が雪解けになった現代、しだいにその実態が明るみに出て、テレビ番組などで大々的に報道されるようになってきました。霊能者や占い師が実践するところの、透視術、つまり英語圏の言い方でいうところの、リモート・ビューイングなどのサイキックは、実際に存在するものでしょうか。ノストラダムスは予言で有名でしたが、これらは国王に信頼された国家一級の精緻な占星術の賜物でしかなかった、という通説があります。現代の歴史小説によっては、国王の死の予言さえ行ったうえ次代の国王の側近となった、と書かれるほど政治的に影響を及ぼしていた、予言づくしの人文主義者でした。

そのような懐疑を吹き消すような明るい軽妙なパフォーマンスと迅速な透視、精緻な透視用テクニックが人気となった、海外の超能力者の1人に、ジョゼフ・マクモニーグルという、いわゆる元FBI超能力捜査官がいます。自著も数多いジョゼフ・マクモニーグルですから、その霊的な飛躍を遂げた、とされるきっかけの出来事とその後の輝かしい活躍については、幾つかの書籍によって明らかにされています。ジョゼフ・マクモニーグルが、超人的な透視をしだしたきっかけの出来事、というのが、十八歳で自国の自由のため入隊し、一九七〇年、チェコとオーストリアの国境近くの森で、酒を飲んでいたら呼吸不全となり、急性アルコール中毒かなにかのように、その場で昏倒してしまった、というものでした。ジョゼフ・マクモニーグルは、このとき、自分の姿が救急車に乗せられ、病院へと運ばれるのを、体外離脱といわれる状態で眺めていたと言います。そのうち、ジョゼフ・マクモニーグルは客観的な視点を失い、白っぽい光に包まれた状態となって、なにかトンネルのようなところをくぐり抜けてしまいます。そこでなんと、ジョゼフ・マクモニーグルは、神のごとき存在に会って、帰るように説得された、というのです。

多くの臨死体験における生還の記憶においてそうであるように、ジョゼフ・マクモニーグルは、そんなあまりに素晴らしい世界にいることに慣れて帰りたくなくなったが、気が付いたら、病院のベッドのうえの自分の肉体にいる状態に戻っていたのだそうです。臨死体験後、多くの人が受容的な人格に変異する、といった逸話があるように、ジョゼフ・マクモニーグルは、この体外離脱をキッカケに、別人のような性質が覚醒した、というのです。意識が空間を浮遊し、目で視るようなのと同様の感覚で、あらゆる場所を見てしまう、というのです。そのうち、ジョゼフ・マクモニーグルは、思いのままに意識を操って、見たいものを見るという、いわゆる透視力を発達させていったのでした。そんな彼の透視は米軍に見込まれ、アメリカ陸軍が極秘裏に進めていた軍事遠隔透視計画「スターゲイト・プロジェクト」の「被験者第001号」として参加することとなり、あまたの諜報作戦で功績が認められるところとなりました。つまり彼の霊能力は、カラダに自然と準備され、眠っていたとされる能力といえるわけです。

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