人気を集めている占い師に共通するのは「霊能力」
では、この人気を集める占い師の共通ポイントは何でしょうか。それは「霊能力」です。宜保愛子氏はテレビ番組に出演する霊能者の先駆けで、1960年以降多くの番組で圧倒的な霊能力を披露し続けました。下ヨシ子氏は精度の高い透視能力で様々な事柄をテレビで予言。次々と当てていくことで、人気を集めました。青森で活動している木村藤子氏は「へびのカミサマ」「陸奥のカミサマ」とも呼ばれ、江原啓之氏が認めた「本物の霊能者」として有名になり、出演本数は少ないものの、その霊視能力は視聴者に非常に大きなインパクトを与えました。
視聴者が霊能力を持つ占い師に心惹かれる理由は、画面を通しても「本当に当たる占いをしてくれる」「この人、嘘は言っていない」と認められるからでしょう。相談者にしか知るはずのない事実を次々と言い当て、また未来もハッキリと予言できる存在なのですから、支持を集めるのも当然です。
テレビで人気の占い師は何が違う?
では、このようにテレビで活躍する霊能者と、一般的な霊能者はいったい何が違うのでしょうか。実はその霊能力が本物であれば、大きな違いはありません。前述の霊能者はたまたま、芸能界に知人がいたことで出演を快諾したケースがほとんどでしょう。テレビに出演していない霊能者の中には、「テレビ出演の依頼は毎日絶えないが、すべて断っている」という人も少なくありません。テレビに出ることで、冷やかし半分で鑑定を依頼する人もいるでしょうし、そのために心から悩み、苦しんでいる人を占えない状況を生み出すのは、優良な本物の占い師であれば、本意ではないからです。ですから、テレビ出演本数が、その人の人気や霊視能力を計る指針になるとは言えません。