生まれて初めて、幽体離脱を経験しました。周りの友人に話しても薄いリアクションしか返って来ず、母親には夏の暑さにやられたかと言われる始末。本当に体験したのです。是非、聞いてください。あれはとても寝苦しい夜でした。3年付き合った彼女から別れを切り出され、パニクったまま出たバイトではミスを連発して怒られて、肉体も精神もボロボロになり帰宅。夕食も取らずに布団へ潜り込んだのでした。疲れているはずなのに目は冴え、まったく眠気が来ないまま、深夜の2時頃だったでしょうか。突然、ボーンと鐘を突くような音が聞こえたのでした。家の近くにお寺など無いし、なによりこんな深夜の時間帯です。なんだろうと思い、身体を起こすために床を押した瞬間でした。身体がフワッと浮く感覚がしたのです。そして次に見えたのは、手を床についたまま動かない自分の姿でした。そうです、自分を上から見下ろしていたのです。えっ、と思いましたが、声は出ません。浮き上がることも出来ないまま水中でもがいているような、そんな感覚でした。いったいどうしたのか、軽いパニックです。ゆっくりと深呼吸して、ようやく事態を呑み込んだくらいです。霊感も無い、心霊体験も無い、そんな自分が幽体離脱をした瞬間でした。正直、この状態でなにかしてやろうとか思いもしませんでした。とても不安なんです。ただ身体に戻りたい、そればかり考えていました。そんなときに突然、「おい!」と誰かに呼ばれたのです。ものの2~3分でしたか、それも曖昧ではありますが、声を掛けられた瞬間、幽体離脱は解けていました。
栃木県・男性・フリーター
霊能者の先生の見解
極度に精神的、肉体的に追い詰められ、「逃げたい」「なにもかも捨てたい」そう感じたときに、幽体離脱が起こりやすいと言われています。特に霊感の有無は関係ないようで、誰にでも起こりうる霊的体験と言えるでしょう。しかしそれは前述したように、色々と追い込まれていて、脳がエスケープを発信しているわけですから、環境を改める必要がありますよ。さらに酷い場合だと、身体へなかなか戻れないといった事態もありますから充分に気を付けてください。