当の江原啓之さんもまた、来歴としては多くの霊能者たちと同様に、小さい頃からのあまりの霊が視える生活に自殺すら考えるほど悩み、修行や神職の取得、心霊相談カウンセリングを通し、佐藤藍子氏の心霊相談を引き受け、その引き立てを受け、女性誌などで注目されるようになりました。マスコミに登場する頃には渡英を繰り返すようになっていて、西洋風のカウンセリングの仕方を学んでいたそうです。
降霊会をコナン・ドイルらが行っていた、という話もある、心霊主義が発展していたイギリスには、スピリチュアリズムの本場、といったような活気がありました。江原啓之さんは、現世利益を与える他力本願的で和風なイメージ、暗いイメージなどが強くなってしまうため、拝み屋のようなカウンセラーとしての心霊相談と同様に扱われたくない、などといった感じの思いで、この西洋風のテイストを割合積極的にとり入れ、マスコミに露出した、などといったことをいわれています。ちなみに、自室の天井にはイスの頭上に当たる部分に、ちょうどキリスト教系の宗教画にあるような小さな天使風の絵を描いてもらったこともあるそうです。
後に客員教授などの活動が目立ってきた江原啓之さんですが、自宅で非常に手軽に便利に同じような霊感・霊視、オーラリーディングなどの相談ができる電話占いの霊能者への電話は鳴りやみません。どんなものかはもうご紹介した『オーラの泉』での芸能人への霊視鑑定にかなりそっくり、ということになってきます。いやはやテレビの影響力はすごいものです。