神秘的というか運命的というか、旦那との縁は自分の人生の中に組み込まれていたような気がします。旦那と出逢ったのは、私が22歳の学生のとき。就職も決まって最後のモラトリアムだから自由に、と海外を一人で旅行していました。仕事を辞めて同じく一人旅をしていた旦那と、フランクフルトのYHで同室になったのです。部屋に日本人は旦那(と言うか当時は彼)だけで、一緒に食事したりビールを飲んだりして過ごしました。当時は二人とも携帯電話を持っておらず、また住所も電話番号も聞かず、次の目的地も違っていたこともあり、旅先で出逢った日本人くらいの感覚で別れました。その7日後のこと、今度はなんとブダペストのレストランで、グヤーシュに舌鼓を打っている彼と再会したのです。お互いビックリしたのは言うまでもありません。彼はチェコ経由で、私はオーストリア経由で、まったく相手のルートを知らないまま出逢いました。二度あることは三度あると言いますが、再会を約束せずにいたのに、そのひと月後にはロンドンで再々会を果たしたのでした。一緒に成田空港に帰国し、後は若かったしノリと勢いでした。その足でお互いの両親へのあいさつにまで出向いたのですから。どちらの両親も唖然としていましたが、意外にすんなりと事は運びました。彼の再就職先も都内に決まり、帰国後すぐに一緒に住み始めることになりました。「そんなのすぐに別れるよ」と友達に言われもしましたが、今年で結婚10周年を迎えることができました。
神奈川県・女性・32歳・専業主婦
鑑定師の先生から
この広い世界で、別れと再会を何度も繰り返すのは、前世で交わした約束が魂の深い部分に残っていたからだと言えましょう。魂というのは、ときに思いもよらないほど強く引き合います。まったく異なる場所、環境、性別に転生したとしても、運命の糸は二人を結び付けるし、会えば必ずお互いの存在を魂が思い出すのです。しかし必ずしも、今回のような良い展開ばかりとは限りません。過去世で恨みを残した場合、良い出逢いどころか今世でも衝突する可能性がありますのでご注意ください。