子供の頃からスピチュアルな世界に興味があって一度、霊能者に見てもらいたいと思っていました。とくに知りたかったのは自分の前世についてと、生まれてきた意味についてです。中学生の頃、『オーラの泉』を毎週欠かさず見ていて、自分もいつか本物の霊能者に色々なことを霊視してもらいたいという願望を抱き続けていました。その夢を電話占いの霊能鑑定で実現させたいと思い、クチコミで評判の瞳真先生に鑑定をお願いしました。
どんな鑑定だったか
鑑定が始まってすぐ、私は瞳真先生の実力を試してみることにしました。私についてのプライベートなことを当てて欲しいとお願いすると、先生は快く引き受けてくれました。先生が断片的に描写する情報は全て当たっていました。私の住んでいるアパートの部屋の雰囲気から始まって、現在勤めている会社のこと、さらに過去の恋愛経験に至るまで何から何まで寸分の違いなく的中しました。
この先生は本物だと確信した私はいよいよ本題に入りました。「前世を見て欲しいのですが……」と言うと、数秒ほど間があって「見えました」という答えが返ってきました。瞳真先生による私の前世リーディングの結果は次のようなものでした。
「あなたの前世は今と同じ日本人でした。二百年ほど前の江戸時代、日本橋の裕福な商家の一人娘として生まれました。子供時代は何不自由なく育ち、とても幸せだったようです。しかし十七歳のときに父親が営んでいた呉服問屋の経営が傾き、同時期に母親も流行病で亡くなってしまい、一家離散の憂き目に遭っていますね。最初は下総の国に住んでいる豪農の親戚を頼って身を寄せていましたが、そこで邪魔者扱いされて居づらくなり、一人江戸に戻って長屋住まいを始め、お針子の内職をしながら細々と暮らしていました。良い意味での人生の転機が訪れたのは三十路近くになった頃で、住んでいた長屋の大家さんの紹介で療養所へ奉公することになりました。今で言う看護婦さんのお仕事です。その仕事をあなたは天職と感じていたようで、毎日、元気いっぱいで心身共に充実して働いていたようです。病人や苦しんでいる人を助けることに生きがいを感じていたのですね……また、結婚したのは三十代の半ばで当時としてはかなり遅い結婚でした。相手は療養所に出入りしている薬問屋の番頭さんで、その人の後添えとして嫁入りし、彼との間に一男一女をもうけました。前半は波瀾万丈、後半は安定した幸せな人生を送ることができたようです」
先生の霊視結果を聞きながら、私はそう言えば色々と思い当たることがあると感じました。以前からテレビドラマの時代劇で江戸時代の街の風景を見るたびに妙な懐かしさに捕らわれることがあったのです。また私は服飾関係の専門学校を卒業しているので裁縫は得意です。さらに高校時代には将来、看護士になるか服飾関係の仕事に進むかでかなり迷った時期がありました。結果的に後者の道を選び、現在はアパレルメーカーに勤めているのですが、今でも白衣の看護士さんの姿に憧れを感じることがあります。そうしたことを先生に話すと、「それは前世の記憶が影響を及ぼしているのです」と言われました。
「今生でのあなたの人生テーマですが、それは『他人に対する労りの気持ちを常に持ち続け、行動としても表す』ということに尽きますね。そのことを胸に刻んで生きていくことで充実した幸せな人生を送ることができますよ」
この言葉を締めくくりに前世リーディングは終わりました。
結果
瞳真先生の鑑定を受けてからしばらく経った頃、私は会社の同僚が催した合コンで一人の男性と出会い、その人との交際を始めました。彼は製薬会社に勤務しているサラリーマンなのですが、もしやと思い再び瞳真先生に見てもらったところ、私の前世での夫の魂を持った人であることが判明しました。
「その男性は間違いなくあなたのツインソウルです。このまま順調に交際が進んで、ゆくゆくは結婚することになりますね」と断言されました。
何だか前世を見てもらったことをきっかけに急に運命の歯車が動き出してきたように感じます。前世での夫だった彼との出会いもそうですが、仕事面も急に充実し始め、役職を得て部下を持つ身になりました。おかげで仕事に一層の張り合いが出て、働くのがとても楽しいです。
前世を霊視してもらったことは、私にとっては明らかにプラスでした。