霊能者はオーディションで選抜される
数多くある霊能系の電話占い会社。そこに在籍している霊能者の先生は、いったいどのような出自を秘めているのでしょうか。大手・準大手の電話占い会社では、大抵の場合、一般公募という形で霊能者を募集しています。その採用に当たっては、直接面接または電話面接の形でオーディションを実施し、本物の霊能力の持ち主であるかどうかを見極めた上で、選抜採用しています。大手・準大手の霊能系電話占い会社に一定レベル以上の霊能者が揃っているのは、オーディションを常に全国規模で実施し、質の良い霊能者をキャッチするために網の目を張っているからです。
霊能者の出自について
業界で大手とされている某電話占い会社に取材したところ、そこに在籍している霊能者のうち約半数が別に生業を持っているということが分かりました。霊能者というと祈祷師や修験者の格好をしたいかにもそれらしいイメージを思い浮かべがちですが、実際には家庭の主婦や普通のサラリーマンとして働きながら、空いた時間を使って電話鑑定の業務に携わっているケースが多いのです。そうした人々が副業的に電話占いの先生として活躍しているわけです。霊能力というのは人間が持つ特殊な才能のひとつであり、ごく平凡な日常生活を営んでいる人の中にも、そうした人々は案外と多く存在しているのです。またその一方で、霊能者を専業としている人々もいます。祈祷師やお祓い師として看板を掲げて対面鑑定も行っている人、専ら電話占いで生計を立てている人など働き方は様々なようです。兼業、専業を問わず電話占いの鑑定に従事する霊能者にはひとつの共通した特長があります。それは「自分が持つ霊能力を使って一人でも多くの人を助けたい。悩みの解決に役立ちたい」という志を抱いているということです。彼らは高額な鑑定料や祈祷料を取ってごく一部の裕福な人々の相談に乗るという道を自ら断って、わざわざ電話占いの仕事に従事しています。
ある霊能者はそのことについて「自分は修行の一環として電話占いの相談に乗っている」と言っていました。霊能力というのは不思議なモノで、その能力を使って安易な金儲けに走ってしまうと、能力の質が低下したり、消滅したりしてしまうことがあります。その意味で誰もが気軽に受けることができて純粋な人助けの感が強い電話占いは、霊能者の実力を磨き、保持するために最適の場なのかもしれません。
霊能者の種別
純粋霊能者
とくに霊的、宗教的な修行を経たわけではなく、生まれながらに霊視や霊感の能力を授かっている者。先に挙げた兼業霊能者の多くはこのタイプです。
修行者系および祈祷師系霊能者
真言密教、天台密教、法華教、神道、修験道、陰陽道、神仙道など諸々の宗教、宗派での修行を通して霊眼が開けたプロ霊能者です。このタイプの霊能者は霊視や霊感を使って鑑定を行うだけではなく、必要に応じて祈祷術や呪術を駆使することができます。
イタコ霊能者
最近、とみに増えてきた、ある意味新しいタイプの霊能者です。東北の有名な霊媒習俗であるイタコの修行を修めた人々で、電話で口寄せ(死者や生者の魂を召喚し、我が身に憑依させてその口を通して相談者と直接会話させる霊術)やイタコ独自の様々な呪術を執り行います。
チャネラー系霊能者
ある日突然に天啓が降り、霊界や神界の存在、あるいは宇宙人、宇宙精霊などとコンタクトができるようになった人々です。このタイプの霊能者は霊視や霊感による従来の電話鑑定ではなく、霊的存在からのメッセージやアドバイスを取り次ぐ形でお客様の相談に乗ります。このチャネラー系霊能者もまた、最近は増加傾向にあります。
ヒーラー系霊能者
霊体やオーラ、チャクラ、魂のヒーリングを得意とする霊能者です。悩み事自体を解決するというよりも、その悩みによって弱った精神を賦活させたり、エネルギーチャージさせたりすることに長けています。彼らの多くは波動修正という特殊な霊術を使います。これは相談者の霊体のコンディションを霊視した上で、バランスの狂いや歪みを見つけ出し、遠隔から発する念エネルギーを用いて正常な状態へ戻すという術です。この術を受けると運勢全体が向上し、願望が成就しやすい体質になると言われています。